「台湾の夜市で食べた、あの巨大な唐揚げが忘れられない…」
「顔が隠れるくらいのサイズ感、どうやって作ってるの?」
台湾屋台の代名詞とも言える「大鶏排(ダージーパイ)」。
スパイシーな香りと、噛んだ瞬間の「ガリッ!ザクッ!」という音。そして溢れ出す肉汁。
「あんなの、専用の機械や粉がないと無理でしょ?」と思っていませんか?
実は、日本のスーパーで手に入る「ある粉」を使うだけで、あの独特のザクザク食感は驚くほど忠実に再現できます。しかも、使うお肉は安価な「鶏むね肉」。お財布に優しく、ボリュームは満点です。
この記事では、台湾グルメに魅了され、自宅で試作を繰り返した私がたどり着いた「絶対に失敗しないダージーパイの黄金比」を伝授します。
今夜はダイエットを忘れて、熱々の巨大唐揚げにかぶりつきましょう!
👤 この記事を書いた人
アジアンごはん研究家・メイ
台湾への渡航歴15回以上。現地の味を日本の家庭で再現する「ジェネリック・アジア飯」が得意。
「五香粉(ウーシャンフェン)って何?」「タピオカ粉なんて家にない!」そんなあなたでも大丈夫。スーパーで買える材料だけで、現地の味に9割まで近づける裏技を教えます。
なぜあんなに大きいの?魔法の工程「叩く」
ダージーパイ最大の特徴である、あの「顔より大きいサイズ」。
実はこれ、大きなお肉を使っているわけではありません。普通のスーパーで売っている鶏むね肉(250g〜300g)を、物理的に叩いて伸ばしているだけなんです。
この「叩く」という工程には、サイズを大きくする以外にも、鶏むね肉を美味しくする2つのメリットがあります。
- 繊維が壊れて柔らかくなる: パサつきがちなむね肉が、驚くほどしっとり柔らかくなります。
- 火の通りが早くなる: 薄くなるので、短時間の揚げ時間で中まで火が通り、生焼けの失敗が減ります。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 叩くときは「親の敵(かたき)」と思って遠慮なく叩いてください。
なぜなら、中途半端な力だと肉が伸びず、揚げた時に縮んで厚みが出てしまうからです。麺棒や空き瓶の底を使って、厚さが5mm〜7mmになるまで徹底的に叩き伸ばすのが、お店のような「巨大でサクサク」に仕上げる最大のコツです。
「ザクザク」の正体は〇〇粉!現地の食感を再現する秘密

日本の唐揚げとダージーパイの決定的な違いは、衣の食感です。
日本の唐揚げが「カリッ」なら、ダージーパイは「ガリッ!ザクッ!」というハードな食感。
現地では「キャッサバ粉(タピオカ粉)」を使いますが、日本のスーパーではなかなか手に入りません。
そこで代用するのが、なんと「白玉粉」です。
| 粉の種類 | 特徴 | ダージーパイへの適性 |
|---|---|---|
| 片栗粉 | 日本の唐揚げの定番。軽い食感。 | △(美味しいが、あの「ガリガリ感」が出ない) |
| 小麦粉 | しっとりした衣になる。 | ×(フリッターのようになってしまう) |
| 白玉粉 | もち米から作られる。粒が粗い。 | ◎(砕いて使うと、タピオカ粉に近いザクザク感が出る!) |
私のレシピでは、「白玉粉:片栗粉 = 1:1」の黄金比を採用しています。これにより、ザクザク感と軽さのバランスが絶妙な衣が完成します。
【実践編】スーパーの材料で!完全再現レシピ
それでは、いよいよ作り方です。
香りの決め手となるスパイス「五香粉(ウーシャンフェン)」は、最近では大きめのスーパーや100円ショップでも手に入ります。これがあるだけで、キッチンが一気に台湾になりますよ!
📋 材料(2人分・巨大2枚)
- 鶏むね肉: 1枚(約300g)
- 揚げ油: 適量
【A:漬け込みダレ】
- 醤油: 大さじ2
- 酒: 大さじ1
- 砂糖: 大さじ1
- おろしニンニク: 小さじ1(チューブでOK)
- おろしショウガ: 小さじ1(チューブでOK)
- 五香粉: 小さじ1/2 〜 1(お好みで増減)
【B:ザクザク衣】
- 白玉粉: 40g
- 片栗粉: 40g
👩🍳 作り方ステップ
STEP 1: 肉を開いて、叩く!
鶏むね肉は皮を取り除き、厚みのある部分に包丁を入れて左右に開きます(観音開き)。
ラップを大きめに広げて肉を挟み、麺棒でガンガン叩きます。
元の大きさの2倍、厚さ5mm〜7mmになるまで薄く伸ばします。
- ポイント: ここでしっかり伸ばさないと、揚げた時に縮んでしまいます。
STEP 2: タレに漬け込む
ボウルか保存袋に【A】を混ぜ合わせ、叩いた肉を入れてよく揉み込みます。
冷蔵庫で30分以上寝かせます。
- 時短テク: 叩いて繊維が壊れているので、30分でも十分味が染み込みます!
STEP 3: 魔法の衣を作る
白玉粉は粒が大きいので、麺棒やスプーンの背で粗く砕きます(粉々にしすぎず、少し粒が残るくらいがベスト)。
砕いた白玉粉と片栗粉を混ぜ合わせ、バットに広げます。
STEP 4: 衣をつけて揚げる
汁気を軽く切った肉に、STEP3の粉をたっぷりとまぶします。
手でギュッギュッと押さえつけるようにして、粉を定着させます。
フライパンに2cmほどの油を入れ、170℃(中温)に熱します。
肉を広げて入れ、片面3分ずつ、両面がこんがりきつね色になるまで揚げ焼きにします。
STEP 5: 仕上げ
油を切って、熱いうちにいただきましょう!
お好みで、さらに五香粉やチリパウダー(分量外)を振ると、より現地の味に近づきます。
五香粉(ウーシャンフェン)は、八角、シナモン、花椒、クローブ、陳皮などをブレンドした中国の代表的なミックススパイスです。これ一つで、中華料理の本格的な香りが楽しめます。
出典: 五香粉(ウーシャンフェン)とは?使い方や代用レシピも紹介 – DELISH KITCHEN
よくある質問と失敗回避テクニック
Q1. 五香粉がどうしても苦手・手に入らない場合は?
A. カレー粉+シナモンで代用できます!
五香粉の独特の香り(特に八角)が苦手な方は、「カレー粉:小さじ1 + シナモン:少々」で代用してみてください。台湾風とは少し変わりますが、スパイシーで美味しい「フライドチキン」になります。
Q2. フライパンに入りきりません!
A. 半分に切ってから揚げてもOKです。
無理に折り曲げて入れると、火の通りにムラができてしまいます。揚げる直前に包丁で半分にカットしても、味や食感には影響しません。「巨大さ」を楽しみたい場合は、ホットプレートで揚げ焼きにするのも裏技です。
Q3. 衣が剥がれてしまいます…
A. 粉をつけたら「5分待つ」のがコツ。
粉をまぶしてすぐに油に入れると、衣が剥がれやすいです。粉をつけてから5分ほど置き、肉の水分と粉を馴染ませてから揚げると、ガリッと定着します。
まとめ:おうちで台湾夜市へトリップ!
顔より大きなダージーパイが食卓に並ぶと、それだけで家族から歓声が上がります。
一口かじれば、ザクザクの食感と五香粉の香りが広がり、気分は一気に台湾の夜市へ。
「叩いて、まぶして、揚げるだけ」。
意外とシンプルな工程で、いつもの鶏むね肉が主役級のご馳走に変わります。
今度の週末は、ビールやタピオカミルクティーを片手に、おうちで台湾旅行気分を味わってみませんか?
📚 参考文献リスト
- 台湾からあげ! 大鶏排(ダージーパイ)のレシピ動画・作り方 – DELISH KITCHEN
- 大鶏排(ダージーパイ)とは?味や特徴・レシピもご紹介 – DELISH KITCHEN
- ダージーパイ(台湾風から揚げ) | レシピ – ウェルネオキッチン


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