「ノームコア」という言葉を最近また耳にしませんか?
かつてスティーブ・ジョブズのタートルネック姿に代表された「究極の普通」スタイルが、今、「ネオノームコア」として進化し、再びファッショントレンドの最前線に戻ってきています。
「普通ってことは、ただの地味な服でいいの?」
「ユニクロを着ればいいってこと?」
そう思った方は要注意。実はノームコアこそ、「サイズ感」や「素材選び」を間違えると一瞬で「ダサい人」に見えてしまう、難易度の高いスタイルなのです。
この記事では、ノームコアの本来の意味から、2025年の最新トレンドである「ネオノームコア」の特徴、そしてユニクロやGUで揃うアイテムを使った「失敗しないコーデ術」までを徹底解説します。
1. ノームコア(Normcore)の意味と歴史
「究極の普通」という哲学
ノームコア(Normcore)とは、「Normal(普通)」と「Hardcore(究極)」を組み合わせた造語です。
2013年頃、ニューヨークのトレンド予測グループ「K-HOLE」によって提唱されました。
その本質は、単に「普通の服を着る」ことではありません。
「個性を競い合うことに疲れた人々が、あえて周囲と同化するような『普通』を選ぶことで、逆に自分らしさを際立たせる」
という、逆説的なファッション哲学なのです。
アイコンはスティーブ・ジョブズ
ノームコアの象徴として挙げられるのが、Appleの創業者スティーブ・ジョブズです。
- イッセイミヤケの黒タートルネック
- リーバイスの501ジーンズ
- ニューバランスの991/992スニーカー
彼は毎日同じ服を着ることで「服を選ぶ決断のエネルギー」を節約していましたが、そのスタイルは結果として、誰よりも個性的で洗練されて見えました。これがノームコアの原点です。
2. 2025年のトレンド「ネオノームコア」とは?
10年前のブームと現在のブームには、決定的な違いがあります。それが「ネオノームコア」と呼ばれる進化です。
| 特徴 | 昔のノームコア (2014年頃) | ネオノームコア (2025年) |
|---|---|---|
| シルエット | ジャストサイズ、細身 | 程よいオーバーサイズ、リラックス |
| 素材 | コットン、デニム中心 | テック素材、機能性素材もMIX |
| 足元 | ダッドスニーカー | ハイテクスニーカー、ローファー |
| 雰囲気 | 「無難」を極める | 「上質さ」と「抜け感」を演出 |
Y2K(2000年代ファッション)やロゴドン(ロゴを強調する服)の流行に対する反動として、「シンプルだけど、シルエットや素材が良いもの」を求める動きが加速しています。
3. 「ダサい」と言わせない!3つの鉄則
ノームコアは「普通」だからこそ、ごまかしが利きません。以下の3点を守らないと、「ただの部屋着」「休日のお父さん」になってしまいます。
① サイズ感は「ちょい緩め」が正解
ピチピチのTシャツや、裾が余りすぎたパンツはNG。
今のトレンドは、「体型を拾わない程度のリラックスシルエット」です。
- トップス:肩が少し落ちるドロップショルダー
- ボトムス:ワイドテーパード(太ももはゆったり、足首に向かって細くなる形)
② 「清潔感」は命!シワとヨレを撲滅せよ
デザインがない分、目が行くのは「生地の状態」です。
- 首元がヨレたTシャツは捨てる。
- シャツにはアイロンをかける(またはノンアイロン素材を選ぶ)。
- 靴の汚れは落とす。
これだけで、ユニクロのTシャツが高級ブランドに見えます。
③ 色は「3色以内」でまとめる
基本はモノトーン(白・黒・グレー)に、ネイビーやベージュを加えたベーシックカラーのみ。
派手な差し色は不要です。その代わり、「異素材」でメリハリをつけます。
- 例:コットンのTシャツ × ナイロンのパンツ × レザーの靴
4. クワイエットラグジュアリーとの違いは?
よく似た言葉に「クワイエットラグジュアリー(静かな贅沢)」がありますが、違いは「価格帯」と「素材のクラス感」です。
- ノームコア: ブランドを問わず(プチプラ含む)、スタイルとしての「普通」を楽しむ。
- クワイエットラグジュアリー: ロゴは見せないが、カシミヤやシルクなど一目で上質とわかる高級素材を纏う(富裕層発のトレンド)。
ただし、最近はユニクロなどの品質向上により、「ノームコアの価格でクワイエットラグジュアリーのような雰囲気」を出すことも可能になっています。
5. 【男女別】ユニクロで揃う!最強ノームコアアイテム
迷ったらこれを買えば間違いなし。ユニクロで手に入る「ネオノームコア」の神器リストです。
🚹 メンズ(Men’s)
- エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ(5分袖)
- 表面がコットンで上品に見えるのに、機能性抜群。サイズアップして着るのが鉄板。
- タックワイドパンツ
- スラックス見えするのに楽。グレーかブラックを選べば、どんなトップスも「きれいめ」に昇華します。
- スウェットシャツ(長袖)
- 伝統的なディテールを踏襲した本格派。ネイビーやグレーを、シャツの上に着るのも◎。
🚺 レディース(Women’s)
- タックワイドパンツ
- もはや国民的制服。落ち感のある素材が、脚を長く見せつつ「頑張りすぎていない」余裕を演出。
- メンズのクルーネックTシャツ
- あえてメンズサイズを選ぶことで、絶妙な「抜け感」が出ます。袖をロールアップするのがコツ。
- オックスフォードシャツ
- ボタンを上まで留めて知的に着るか、羽織ってラフに着るか。清潔感の塊です。
6. 明日からマネできる!コーデ実例レシピ
【春】テック素材 × スラックス
- トップス: ナイロンジャケット(黒)
- インナー: 白Tシャツ(裾から少し見せる)
- ボトムス: グレーのスラックス
- 足元: ニューバランス(グレー)
- ポイント: スポーティなアウターを、スラックスで上品に中和。
【夏】オールブラック × 異素材
- トップス: 黒のコットンTシャツ(オーバーサイズ)
- ボトムス: 黒のナイロンショートパンツ or スラックス
- 足元: 黒のレザーサンダル or ローファー
- ポイント: 全身黒でも素材を変えれば重くなりません。肌見せで抜け感を。
【秋冬】スウェット × シャツレイヤード
- トップス: グレーのスウェット
- インナー: 白シャツ(襟と裾をチラ見せ)
- ボトムス: 濃紺のデニム(ストレート)
- 足元: 白のレザースニーカー
- ポイント: 「部屋着」に見えがちなスウェットも、シャツを挟むだけで「街着」に変わります。
まとめ
ノームコアとは、単なる手抜きではなく、「自分を良く見せるための、計算された普通」です。
- サイズ感をアップデートする(今は少し緩め)。
- 清潔感のある素材を選ぶ。
- ユニクロなどのベーシックアイテムを丁寧に着る。
この3つを意識するだけで、あなたの「普通」は「洗練」に変わります。
まずは手持ちの白Tシャツとデニムのサイズ感を見直すところから始めてみませんか?


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