韓国ドラマの食事シーンや韓国旅行で、必ず耳にするのが「いただきます」という挨拶です。日本語の「いただきます」と同じ感覚で使おうとして、「韓国語では何て言うのが正解?」「目上の人の前で失礼にならない言い方は?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、韓国語の「いただきます」の基本は「チャル モッケッスムニダ(잘 먹겠습니다)」です。
この記事では、韓国語講師の視点から、シチュエーション別の丁寧な言い分け、カタカナでの発音のコツ、そして日本と韓国の食文化の違いまでを分かりやすく解説します。
✍️ 執筆者プロフィール:韓国語コミュニケーション講師「ジウン」
名前: パク・ジウン
肩書き: 韓国語講師・日韓文化コーディネーター(キャリア12年)
専門領域: 実践韓国語フレーズ、韓国の礼儀作法(マナー)、言語比較
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 韓国語の「いただきます」は、「誰に対して、感謝の意を伝えているか」を意識すると、より自然に聞こえます。
なぜなら、日本語の「いただきます」が食材への感謝(命をいただく)というニュアンスが強いのに対し、韓国語の「チャル モッケッスムニダ(よく食べます)」は、料理を作ってくれた人やご馳走してくれる人への「美味しくいただきますね」という宣言に近いからです。この違いを理解すると、韓国の方との食事の時間がより温かいものになりますよ。
1. 基本の「いただきます」:チャル モッケッスムニダ
韓国語で最も一般的かつ丁寧な「いただきます」は、以下のフレーズです。
잘 먹겠습니다(チャル モッケッスムニダ)
- 잘(チャル): よく、上手に
- 먹겠습니다(モッケッスムニダ): 食べます(意志を表す丁寧な形)
直訳すると「よく食べます」となりますが、これが日本語の「いただきます」に相当します。レストランで店員さんに料理を運んでもらった時や、友人宅で食事を振る舞われた時など、あらゆる場面で使える万能な表現です。
2. 【シチュエーション別】丁寧度の使い分け
韓国語は相手との関係性によって語尾が変わります。状況に合わせた適切な表現を選びましょう。
韓国語「いただきます」の丁寧度別フレーズ

| 丁寧度 | 韓国語表記 | カタカナ発音 | 使う相手・シチュエーション |
|---|---|---|---|
| 最高に丁寧 | 잘 먹겠습니다 | チャル モッケッスムニダ | 上司、親戚の集まり、レストラン |
| 丁寧(親しみ) | 잘 먹겠어요 | チャル モッケッソヨ | 親しい先輩、少し年上の知人 |
| タメ口(パンマル) | 잘 먹을게 | チャル モグルゲ | 友人、年下、家族 |
3. 覚えておきたい!「ごちそうさま」とセットの挨拶
食事が終わった後の「ごちそうさま」もセットで覚えましょう。基本的には「いただきます」の過去形になります。
잘 먹었습니다(チャル モゴッスムニダ)
意味:ごちそうさまでした(直訳:よく食べました)
- 丁寧な表現: 잘 먹었습니다(チャル モゴッスムニダ)
- タメ口: 잘 먹었어(チャル モゴッソ)
4. 知っておくと通に見える!プラスアルファの表現
「いただきます」の前後で使える、韓国らしい表現を紹介します。
- 맛있게 드세요(マシッケ トゥセヨ)
「美味しく召し上がってください」という意味です。自分がご馳走する側や、店員さんが料理を出す時に必ず言う言葉です。 - 많이 드세요(マニ トゥセヨ)
「たくさん召し上がってください」という意味です。韓国では「たくさん食べること」がもてなす側の喜びであるため、非常によく使われます。
韓国の食事マナーでは、日本のように手を合わせて「いただきます」と言う習慣はありません。軽く会釈をしながら「チャル モッケッスムニダ」と言うのが一般的です。
出典: 韓国観光公社 公式サイト – 韓国の基本情報, 2024年参照
5. FAQ:よくある質問
Q. 発音のコツはありますか?
A. 「モッケッスムニダ」の「ム」は、口を閉じるだけのイメージで発音すると、よりネイティブに近くなります。「ムニダ」とはっきり言わず、「ム」の瞬間に唇を合わせるのがポイントです。
Q. 独り言でも「チャル モッケッスムニダ」と言いますか?
A. 韓国では独り言で「いただきます」と言う習慣はあまりありません。誰かに対して(あるいはSNSなどでフォロワーに対して)発信する場合に使うのが自然です。
まとめ:感謝を込めて「チャル モッケッスムニダ」
韓国語の「いただきます」である「チャル モッケッスムニダ」は、相手への敬意と感謝を伝える大切な言葉です。
- 基本は「チャル モッケッスムニダ」
- 友だちには「チャル モグルゲ」
- 食後は「チャル モゴッスムニダ」
この3つをマスターするだけで、韓国の方との食事のコミュニケーションがぐっとスムーズになります。ぜひ、次の食事の機会に自信を持って使ってみてくださいね。
参考文献リスト
- 国立国語院(韓国)「標準国語大辞典」
- 韓国観光公社「韓国の食事マナーとエチケット」 https://japanese.visitkorea.or.kr/
- NHK出版「まいにちハングル講座」
[著者情報]
パク・ジウン: ソウル出身。日本での韓国語指導歴12年。言語だけでなく、ドラマやK-POPの背景にある文化的なニュアンスを伝えるレッスンが好評。趣味は市場(シジャン)での食べ歩き。


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