「あの人、どうしても苦手。MBTIのせい?」
「ネットの『性格悪いランキング』で自分のタイプが上位だった…」
人間関係でモヤモヤした時、つい検索したくなるのが「性格悪いランキング」ですよね。
しかし、心理学とMBTI(16タイプ性格診断)を専門に扱う立場から、はっきりとお伝えしたいことがあります。
「性格が悪い」と断定できるMBTIタイプは存在しません。
ネット上で見かけるランキングの正体は、単なる「相性の不一致」や「特性の誤解」、あるいはそのタイプが「不健全な状態(ストレス過多)」にあるケースがほとんどです。
この記事では、特定のタイプを攻撃するランキングではなく、「なぜあの人は『性格が悪い』と感じさせるのか?」というメカニズムを解明し、苦手な相手とストレスなく付き合うための「翻訳ガイド」をお届けします。
レッテル貼りをやめて、人間関係の解像度を上げてみませんか?
👤 この記事を書いた人
メンタルコーチ・K
認定心理士・MBTIプラクティショナー。企業のチームビルディング研修や個人の人間関係カウンセリングに従事。
「あいつは性格が悪い」と切り捨てるのは簡単ですが、それではあなたのストレスは減りません。相手の「脳のクセ」を知ることで、無駄な衝突を避ける賢い方法を伝授します。
なぜ「性格悪いランキング」が生まれるのか?誤解のメカニズム
検索結果に出てくるランキングを見ると、ESTJ(幹部)、ENTP(討論者)、ENTJ(指揮官)などが「性格が悪い」として上位に挙げられがちです。
なぜ彼らは悪者にされやすいのでしょうか?
それは、「正義の基準」が違うからです。
MBTIには「思考(Thinking)」と「感情(Feeling)」という判断機能の違いがあります。この違いこそが、「性格が悪い」という印象を生む最大の原因です。
| 機能 | 重視するもの | 「性格が悪い」と思われる瞬間 |
|---|---|---|
| 思考型 (T) | 論理、効率、真実 | 「言い方がキツイ」「人の気持ちを考えない」「冷酷」 |
| 感情型 (F) | 調和、共感、価値観 | 「八方美人」「感情的でウザい」「論点がズレる」 |
T型の人にとっての優しさは「問題解決策を提示すること」ですが、F型の人にとっての優しさは「気持ちに寄り添うこと」です。
このすれ違いが、「あの人は冷たい(=性格が悪い)」という評価に変換されてしまっているのです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「性格が悪い」と感じたら、それは「自分と優先順位が違うだけ」と変換してみてください。
なぜなら、私たちが他人にイラッとするのは、自分の大切にしている価値観(例:礼儀、効率、調和など)をないがしろにされた時だからです。「相手が悪」なのではなく、「OSが違う」と捉えるだけで、心の負担はグッと軽くなりますよ。
「性格が悪い」と言われがちな3つのタイプと、その真意

ここでは、ネット上のランキングで不名誉な上位に入りやすいタイプについて、その「誤解されやすい行動」と「本来の意図」を解説します。
1. ESTJ(幹部):「偉そうで支配的」?
- 誤解: 「あーしろ、こーしろとうるさい」「人の意見を聞かない独裁者」
- 真意: 彼らは「効率と責任」を最優先しています。チームが失敗しないように、最短ルートで導こうとしているだけなのです。悪気はなく、むしろ「言わない方が無責任」と考えています。
2. ENTP(討論者):「口が悪くて煽ってくる」?
- 誤解: 「いちいち揚げ足を取る」「人を怒らせて楽しんでいる」
- 真意: 彼らにとって議論は「知的なスポーツ」です。相手を否定したいのではなく、「別の視点から見たらどうなるか?」という可能性を探求したいだけ。彼らにとって反論は、興味の裏返しでもあります。
3. ISTP(巨匠):「無愛想で何を考えているか不明」?
- 誤解: 「挨拶しても反応が薄い」「協調性がない」
- 真意: 彼らは「エネルギーの節約」を好みます。必要のない会話や感情表現を省略しているだけで、相手を嫌っているわけではありません。「放っておいてくれること」が彼らにとっての最大の敬意なのです。
🎨 デザイナー向け指示書:インフォグラフィック
件名: 「性格悪い」の正体は「翻訳ミス」
目的: 相手の行動の裏にある「ポジティブな意図」を視覚的に理解させ、読者の怒りを鎮める。
構成要素:
- タイトル: その行動、実は「悪意」じゃありません
- ケース1 (ESTJ): 怒っている顔のイラスト。「指示が細かい!」→ 翻訳 → 「失敗させたくない親切心」
- ケース2 (ENTP): ニヤリとしている顔。「口答えが多い!」→ 翻訳 → 「もっと良い案を出したい向上心」
- ケース3 (ISTP): 無表情な顔。「無視された!」→ 翻訳 → 「今は一人で集中したいだけ」
デザインの方向性: ビフォー(イライラ)とアフター(納得)を対比させる、シンプルでわかりやすい配色。
参考altテキスト: MBTIタイプ別の誤解されやすい行動と、その裏にある本来の意図を図解。ESTJの厳しさは責任感、ENTPの議論は探求心であることを説明。
本当に注意すべきは「不健全」な状態
タイプそのものに善悪はありませんが、どのタイプも「不健全(Unhealthy)」な状態になると、性格が悪くなります。
ストレス過多や未熟な状態では、各タイプの「影」の部分が暴走してしまうのです。
もし、あなたの周りの人が以下のような状態なら、それはタイプ云々ではなく、その人のメンタルバランスが崩れているサインかもしれません。
各タイプの「闇落ち」パターン
| タイプ群 | 不健全時の特徴(=本当に性格が悪い状態) |
|---|---|
| NT型 (分析家) | 他者を無能扱いし、論理で徹底的に叩きのめす。傲慢になる。 |
| NF型 (外交官) | 自分の価値観を押し付け、従わない人を「道徳的に間違っている」と断罪する。 |
| SJ型 (番人) | ルールや過去のやり方に固執し、少しの変化も許さないパワハラ気質になる。 |
| SP型 (探検家) | 後先考えずに衝動的な行動を取り、周囲を巻き込んでトラブルを起こす。 |
健全な性格の発達には、自分の得意な機能だけでなく、苦手な機能(劣等機能)を認め、統合していく過程が必要です。一見「性格が悪い」と見える人は、自分の弱さを守るために攻撃的になっている可能性があります。
出典: MBTI Manual: A Guide to the Development and Use of the Myers-Briggs Type Indicator – The Myers-Briggs Company
苦手なタイプとうまくやる「翻訳」テクニック
相手を変えることはできませんが、こちらの「受け取り方」と「返し方」を変えることはできます。
「性格が悪い」と感じる相手への対処法を、タイプ群別に紹介します。
🆚 相手が「論理詰め」してくる場合 (T型傾向)
- NG: 「そんな言い方しなくても…」と感情で訴える。
- OK: 「その指摘は理解しました。では、具体的にどうすれば解決しますか?」と解決策に話を向ける。
- 効果: 感情論を抜きにすることで、相手はあなたを「話の通じる相手」と認め、攻撃性が下がります。
🆚 相手が「感情的・気分屋」な場合 (F型傾向)
- NG: 「で、結論は何?」と急かす。
- OK: 「大変だったね」「その気持ちわかるよ」と共感を挟んでから本題に入る。
- 効果: 自分の気持ちが受け入れられたと感じると、彼らは協力的になり、理不尽な態度は激減します。
まとめ:ランキングは「エンタメ」として流そう
「MBTI性格悪いランキング」は、あくまで話のネタやエンターテインメントに過ぎません。
それを鵜呑みにして「あの人は〇〇型だから性格が悪い」と決めつけることこそ、あなたの可能性や人間関係を狭めてしまう「もったいない行為」です。
- 性格が悪いのではなく、優先順位が違うだけ。
- 攻撃的なのは、その人が「不健全」な状態にあるから。
この2つの視点を持つだけで、苦手な相手へのイライラは驚くほど減ります。
MBTIを「人を裁くハンマー」ではなく、「人と分かり合うための地図」として使ってみてくださいね。
📚 参考文献リスト
- 16Personalities: Premium Profiles – NERIS Analytics Limited
- MBTI Basics – The Myers & Briggs Foundation
- 性格タイプ別「ストレス時の反応」と対処法 – Psychology Junkie


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