スマホやPCで仕事のメールやチャットをコピーし、メモ帳やLINEに貼り付けようとした瞬間、「組織のデータをここに貼り付けることはできません」 というメッセージが出て困っていませんか?
「スマホが壊れた?」「バグかな?」と焦るかもしれませんが、結論から言うとこれは故障ではありません。 会社のセキュリティ機能が正常に働いている証拠です。
この記事では、このメッセージが表示される理由と、ユーザー側でできる正しい対処法について解説します。
なぜこのメッセージが出るのか?
このメッセージが表示される原因は、会社が導入しているセキュリティ管理システム(主にMicrosoft Intuneなど)の設定によるものです。
会社は、業務上の機密情報(顧客名簿、社内メール、チャット内容など)が、個人のプライベートなアプリ(LINE、個人のGmail、標準のメモ帳など)に流出することを防ぐために、「会社アプリ」から「個人アプリ」へのコピー&ペーストを禁止しています。
よくある発生パターン
- Outlook(会社メール)の本文をコピーして、iPhoneのメモ帳に貼り付けようとした。
- Teamsのチャットをコピーして、LINEに貼り付けようとした。
- Excelのデータをコピーして、個人のGoogleスプレッドシートに貼り付けようとした。
これらはすべて、「会社のデータを外に持ち出す行為」とシステムが判断し、ブロックしているのです。
ユーザー側で解除できる?
残念ながら、ユーザー自身がこの設定を解除することはできません。
これは会社の管理者が一括で設定している「ポリシー」であり、個人のスマホの設定でどうにかできるものではないからです。
「設定」→「一般」などをいくら探しても、解除スイッチはありません。
今すぐできる3つの対処法
解除はできませんが、業務を進めるための回避策や確認事項はあります。
1. 「許可されたアプリ」を使う
多くの会社では、Microsoft純正アプリ同士の連携は許可されています。
- iPhoneの「メモ帳」ではなく、「Microsoft OneNote」を使う。
- 個人のGmailではなく、「Outlook」を使う。
- LINEではなく、「Teams」を使う。
コピー先をMicrosoft系のアプリに変えるだけで、すんなり貼り付けられることが多いです。まずは「OneNote」などをインストールして試してみてください。
2. アプリを最新版にする・再起動する
稀に、アプリのバージョンが古いために誤作動を起こしているケースがあります。
- OutlookやTeamsなどのアプリを最新版にアップデートする。
- スマホ本体を再起動する。
これで直る場合は、単なる不具合だった可能性があります。
3. どうしても必要な場合は管理者に相談する
業務フロー上、どうしてもそのアプリに貼り付ける必要がある(例:経費精算のために特定のWebサイトに入力が必要など)場合は、会社のIT管理者に相談しましょう。
正当な理由があれば、管理者側でポリシーを調整してくれる可能性があります。
やってはいけないNG行動
「コピペできないなら…」と以下の方法をとることは、セキュリティリスクが高いため推奨されません。
- スクリーンショットを撮って送る: 画像データとして情報が残るため、紛失時のリスクが高まります。
- 手動で打ち直す: 誤入力の原因になるほか、そもそも「持ち出し禁止」のデータを無理やり持ち出す行為自体が、就業規則違反になる可能性があります。
まとめ
- 「組織のデータをここに貼り付けることはできません」は正常なセキュリティ動作。
- ユーザー側での解除は不可能。
- OneNoteやWordなど、会社が許可しているアプリへの貼り付けならできる可能性が高い。
不便に感じるかもしれませんが、大切な会社の情報を守るための機能です。許可されたツールの中で業務を完結させるようにしましょう。


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